色々な企業にお伺いしていると「活気が段々なくなってきた」という悩みを聞くことがあります。活気のある職場は経営者の誰もが望むことですが、組織活性化がうまくいかないのはなぜでしょうか。

活気がなくなる組織の傾向

私個人の経験で申しますが、従業員が20~30人を越えたあたり、または創業7~8年を越えたあたりで変化があるように感じています。「なんかそうなんだよね」と同意頂けることが多く、私自身のサラリーマン時代の経験でもそうでした。組織によってこれら数値は異なるでしょうしデータを取って検証したわけではありませんが、組織の大きさや年数の拡大で何かが狂い始めるのは想像に難くないことと思います。

組織が拡大するにつれ、ワンマン社長の管理範囲の限界が訪れマネジメントが狂いだし、周囲と噛み合わず士気低下というのはよく聞く話です。派閥が生じて揉めごとが多くなることもあります。分業が進み業務が細分化されるにつれ、毎日同じことの繰り返しによるモチベーション低下もあるでしょう。

創業してから時間が経つにつれ、苦労して顧客を獲得した創業メンバーが部下を持つ。創業時の顧客開拓の苦労を知らない部下たちは仕事があるのが当たり前に感じられ、喜びも薄れる。「感謝の気持ちが大切」といくら説いても、商売の実感を持てない従業員にとって心で理解することはなかなか難しいでしょう。慣れによって実感が薄くなることもあるでしょう。

商売が実感できる仕掛け

というようなことを色々妄想し、私は「商売の実感が薄れるほどに活気がなくなる」という仮説を立てています。作業させられているという実感を持つほど自主性を失い、モチベーションも下がっていく。

自分の仕事が商売に繋がっている実感、結果として社会に役立っている実感。
弊社では「商売が実感できる仕掛け」というキーワードを意識して仕組み作りを行っていきます。ゲーム的な要素をマネジメントに加えてみたり、お客様から遠く離れた部署の従業員を問題解決の場に誘ったり。数字の変化をリアルタイムに可視化し躍動感を演出したり。

思えば新入社員のころ、自分が初めて作ったプログラムをお客様が実際に使っているところを見学させてくれと頼んだら笑われたことがあります。
それではいけない。小さなことからコツコツと実感の場を作っていきましょう!