3人のスターの一角「情報流通機能」のご紹介。
スター「情報流通機能」が目指す姿
今どのような状態なのか、何が起こっているのか。それを答える機能が情報流通機能、レイルマン。
私がコンサルティング会社に転職した初日に教わった言葉「FACTを押さえろ」。10年以上経った今でも脳内メモリに常駐させる程重視しています。何が起こっているのか事実を把握することは、目標達成に向けた計画や問題解決のロジックの基礎になる重要な情報です。事実把握に漏れが生じると「なんでこんなことに気付かなかった」「適当すぎるやろ」「誰がこんなんでGO出すんじゃ」という後悔につながります。
この事実を把握することに徹底的にこだわり意思決定に繋ぐ役目。現場の情報流通を司るレール網を構築するスターを、「レイルマン」と定義しました。
弊社サービスで築き上げるもの
情報システム最適化① 情報力アップ
目標に対して今どのような状況なのか。事実を示す情報を得られるよう、情報システムの隠れた才能を開花させることを目指します。
情報システムに蓄積されたデータを活用できていない企業は多いと感じています。販売管理や生産管理、財務会計など日常業務そのものを支えるシステム運用は問題ないのですが、そこに流れる情報から隠れた事実をほじくり出すとなるとなかなか難しい。
何が必要か。どうすれば得られるか。業務の負担増加なく楽に簡単に。試行錯誤をご支援します。新たな投資は極力避けて今あるシステム資産で進めますが、必要な情報によってはシステム改修や新規投資が必要になる場合もあり得ます。簡単なVBA開発なら弊社サービス内で対応することもあります。よくあるご支援としては、Excelツールを開発し情報を一元化、パッと見てどこが問題か情報を整理整頓して見える化することです。
情報システム最適化② 事実把握スピードアップ
経営感覚を身につける目的で定例会で財務データを活用する企業は多くあります。とても良いことですが見るタイミングが遅すぎます。一カ月遅れの財務情報を眺めても、出てくるのはため息と罵声。季節変動が大きい商売ほど顕著です。精度は少々犠牲にしても大局を迅速に掴んで現場業務の軌道修正をかける。月次決算後でなく当月中旬には速報として出せる位のスピードを目指したい。日常を走りながら行う軌道修正はこれで十分すぎます。
システム開発の現場において、管理会計は精度をつい求めがちです。本社費・管理費を部門毎にいかに平等に配賦するか。漏れなく費用を集計するか。管理会計で実現したい目的を見定めてスピードと精度のバランスを見極める必要があります。
業務の視点① 業務を改善して情報を作る
良い情報を得るためには業務そのものを見直す必要も出てきます。いつどこで誰が何をすればその情報を得られるか。抜本的な業務改革を求めるものではなく、小さなことからコツコツと変えていく。既存の帳票に項目を一個追加する、会計仕訳を月次から日次業務に分散する、入力ミス削減策など様々な施策を打つ。レイルマン中心に現場のみんなで進める。実現するにはいくつものハードルがありますが「自分達がここまで踏み込んで変えていいんだ」と分かれば自立的に行動する人が少しばかりでも現れるはずです。
テクニックの視点 分析・仮説検証
データ分析というと、つい綺麗なグラフにまとめて満足しがちです。「論理思考はじめの一歩」の記事でもお話しました「そうだとすると何が言えるようになる?」を問い続けることが重要です。難しい統計は後でいいから、データと自身の肌で感じた事実を信じて仮説を作る。その仮説づくりのコツをご支援します。
業務の視点② RPセッション
得られた仮説の検証を行います。事実把握はシステムから得られる定量的データだけでは足りません。自らの足で現場を歩き回る。ポイントガードと歩いて施策のあたりをつけておくと後の意思決定の精度、スピードが高まります。
統計学、見目麗しいグラフ、最新のITトレンドなど話がテクノロジーに偏りがちなデータサイエンティスト論とは異なり、意思決定に向けて情報の流れを作り出す仕事そのものにフォーカスを当てる。これがレイルマンの役割です。
誰が担うと良いか
地道にコツコツできる、好奇心が強い、考える癖を持つ、そんな素養を持った人が良いと考えます。また、数値に近い部署の人が良い。小さな企業であれば社長の奥さんかもしれない。大きな企業なら経営企画部や情報システム部かもしれない。一人でなくても複数人でも良いです。分析と現場業務改善を分担するなど。税理士の先生を巻き込んでもいいかもしれません。